「そして男は時計を捨てた・・・」にようこそ!

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情報

反復の向こう側にある衰退 

東京五輪、パラリンピック、2025年の大阪万博に続き、2030年冬季五輪の札幌開催を目指すことが決まっている日本。東京、大阪を経て札幌へと、振り返れば高度経済成長を代表する国家イベントを日本は半世紀以上の時を経てなぞろうとしています。

 

ベラルーシのノ-ベル賞作家であるアレクシエ-ビッチは、ソ連崩壊後の価値観が混乱する中で過去に執着する人々の様子をこう表現しました。

「思想も言葉もすべてが他人のお下がりだ。何か昨日のもの、誰かのお古のようだ・・・」

日本の私たちもまた、彼女が表現した使い古しの時代を生きているのでしょうか?

 

作家の開高健は1963年から1964年にかけて、五輪を目前にして変貌していく東京を歩くルポルタージュ「ずばり東京」を執筆しました。し尿処理施設から深夜喫茶、高級住宅街までを写し出し、瞬く間に新しさに取りつかれていく東京の様子をこう表現しました。

 

「人々は熱と埃と響きと人混みの中に浮いたり沈んだりして毎日を送り迎えしている・・・」

 

精力に満ちいびつな東京を象徴しているだろう本の冒頭で描かれる日本橋。この風情ある橋を高速道路が覆い、川の水は暗くよどみます。その風景は今も大きく変わりませんが、周辺は再開発の中にあります。

 

大型商業施設を建て、路地裏や中小のビル、神社まで含めた一帯の再開発は、高速道路も巨額の費用をかけて橋の上から地下に移設して、日本橋に青空を取り戻す計画です。

 

しかし、今はこのご時世です。街から人々が消えれば、本当は疲れてやつれた骸骨のような街だという実態がまるで不気味なくらいむき出しにされていこうとしています。それは五輪に向けて、なんとか表面だけは綺麗にした首都に日本はまるで、だめ押しに最後の富を使おうとしているようです。

 

日本橋の再開発は、過去に実際にあった文化の再現ではなく、イメ-ジの産物としての東京の情緒の虚ろな反復。それはリサイクル・・・進んでいけば、それは衰退・・・それ以上行ってしまえば、退廃・・・何でもかんでもリサイクル・・・2度目の五輪、2度目の万博、あげくの果てに何度も繰り返される緊急事態宣言、この日本に溢れてかえっていく・・・

 

反復、それ自体が悪いわけではなく、文学しかり音楽しかり、それこそ思想さえ、きっとすべてのものたちが、何度も反復を重ねては新しい価値を生み出してきました。しかし、今そんな創造的な反復はなぜか起こりそうにもないようです・・・

 

ならば、いっそ楽しむべきものは反復の末にあるだろう衰退、退廃かもしれません・・・このコロナ禍の中、どういう形でどのようにして日本は衰退し、退廃していってしまうのか?その時、私たちはそこに存在し、それを楽しめているのか?これは少し言い過ぎかもしれませんが、ひょっとしたら、これからの日本のテ-マになりえていく気がしてならないのです・・・

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