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世界

ハ-ゲンダッツを越えた?!中国で突如「アイスブーム」

中国でアイスクリーム市場がかつてないほど盛り上がりを見せているといいます。特に売れているのが各地の観光名所や博物館などとのコラボアイスや、国産メーカーによる高級路線のアイスなど、数年前には全く存在しなかったアイス、アイス、アイス🍦

 

なぜ、中国人の間で急速にアイス人気が高まっているのでしょうか?

 

中国のSNSに取り上げてられていたのは、湖北省武漢市にある有名な観光名所「黄鶴楼」の形をそのまま形どって、小さな模型のような形にした棒状のアイスクリーム(アイスバー)です。2021年4月に武漢市内のスーパーで発売されたばかりの新商品らしく、発売初日の朝から午後2時までに約3000個が売り切れて話題になったといいます。

 

ほかにも、中国のSNSでは、これまで見たことがなかった観光名所とのコラボアイスが次々と発売されているようです。北京の故宮博物院にある石の獅子を形どったアイス、北京の円明園(清朝時代に建設された庭園)の蓮の花を形どったアイス、西安の世界遺産、兵馬俑(古代中国で死者を埋葬する際に副葬された人形)を形どったアイスなどなど。

 

価格は1個15~20元(約255~約340円)ほどで、スーパーで売られている一般の棒アイス(約3~8元〈約51~約136円〉)の5倍以上もしますが、形状の精巧さやかわいらしさ、斬新さがウケて、中国語で「顔値高=顔値が高い」(インスタ映えする)と人気に火がついているのです。

 

人気があるのは観光名所とのコラボアイスだけではありません。上海のアイスメーカー、鍾薛高(ジョンシュエガオ)食品が手掛ける高級アイスも大人気となっています。

 

鍾薛高は2018年に設立したばかりの新興企業で、中国の伝統建築に用いられる瓦をイメージした形状で、高級感のある中華風デザインのパッケージに入っているアイスバー「鐘薛高」(チャイスクリーム)を発売すると、いきなり同年11月11日の「独身の日」のセールのアイス部門で爆発的ヒットとなったのです。

 

価格は1本20元(約340円)以上もしますが、その高級路線が逆に「これまでになかったアイスだ」と人気となってしまい、「天猫」や「京東」などのネット通販を中心に大人気となっているのです。

 

このほかにも、スーパーでは「アヒルの塩漬け卵味のアイス」や「緑色の舌をデザインした青りんご味のアイス」「イカ・カニ風味のアイス」など、中国ならではのユニークな味のアイスが次々と売られるようになっていて、アイス市場はかつてないほどの盛り上がりを呈しています。

 

そして、それはデータにも表れていて、中国飲食産業協会の統計によれば、2014年のアイス市場は約708億元(約1億2000万円)だったのが、2019年には1380億元(約2兆3000億円)にまで跳ね上がっています。

 

それにしたってなぜ、なぜアイスは盛り上がっているのか?🌠

 

現地の情報を調べてみると、いくつかの理由が浮かんできます。一つ目は中国人の食の多様化やライフスタイルの変化です。中国人にとって、冷たい食べ物は「体を冷やす」と考えられ、真夏でも、積極的にアイスを食べるという習慣は、これまで老若男女を問わずあまりなかったのです。

 

つい5~6年ほど前まで、漢方の考え方から、夏場でも白湯を好んで飲み、日本人が当たり前のように飲んできた「氷入りのドリンク」さえ飲みたがらなかった若者もいたくらいなのです。

 

もちろん、子どもたちの間でアイスは人気の食べ物でしたが、アイスの種類がそんなに多くなかったこともあり、それほど魅力的な市場ではなく、これほど急速に売り上げが伸びたことはなかったのです。しかし、2015年の「爆買い」の頃を境目として、ライフスタイルは変化し、伝統的な食習慣から、次第に欧米的な食生活へと移行するようになったのかもしれません。

 

その一つとして、家庭などで若者から中年世代まで、幅広い層の間で日常的にアイスを食べるという習慣が生まれたのです。先程の高級アイスメーカー、鍾薛高の創業者、林盛氏も「おやつの選択肢の一つとして、アイスの存在がクローズアップされた」と同社のサイトで語っています。

 

当然、そこには物流事情の改善や変化も関係しています。これまで中国で有名だったアイスメーカー(蒙牛、伊利、光明など)が発売するアイスは、3~8元ほどの商品が多く、消費者はそれらをスーパーやコンビニで買うことが一般的でしたが、ここ数年、「餓了麼」(ウーラマ)や「美団」(メイトワン)などのデリバリーサービスを利用する人が急増し、アイスもデリバリーで「箱買い」するようになりました。鍾薛高も数種類のフレーバーのアイスをデリバリーでセット販売していて、長い時間持ち運びにくいアイスをいとも気軽に買えるシチュエーションができあがったのです。

 

次に、「インスタ映え」という魅力ができたことがあります。中国でSNSが盛んになったのは2010年代からですが、特に「インスタ映え」を意識するようになったのは、やはりこの5~6年の傾向といえます。中国人は「自撮り」も大好き、ならば他の人があまり撮ったことがないレアな写真や、目新しいものはもっと大好き😘

 

単なるカップアイスや棒アイスならインスタ映えはせず、自慢にもなりませんが、観光名所を形どったアイスができたことによって、アイスの存在価値は変わったのです。観光名所に出かけた際、わざわざ名所をバックにしてアイスを手に持ち、その写真をSNS上に投稿する人が続出するようになったのです。

 

なぜ、このようなコラボアイスが増えてきたのかは、明確な理由はわかりませんが、2020年のコロナ禍が関係しているのではないかと考えられます。国内の移動や観光もままならなかった時期に、北京の故宮博物院が化粧品メーカーとタイアップし、故宮(紫禁城)の伝統的な建物をイメージするようなシックなデザインの「故宮口紅」を発売して大ヒットしたことがありました。

 

これを機にして、「そこに足を運ばなくても、そこにしかない限定のオリジナル商品をネットで買う」ことが流行し始めるようになったのです。アイスも同じような流れで、地方にある観光名所への支援策も兼ねて、地域限定のご当地ならではの商品が売り出されるようになったのです。2020年に中国で大流行したライブコマース(生中継のオンライン販売)などで、インフルエンサーがご当地アイスを取り上げるようになった影響はかなり大きいのです。

 

また、「国潮」(グオチャオ)ブームも関係しています。国潮とは中国の伝統的なデザインなどを盛り込んだ商品のトレンドのことで、コスプレ感覚で人気の漢服(漢民族の伝統的な衣装)や「チャイボーグ」といわれて人気の化粧品など、中国人が開発した国産ブランドが流行しているのです。

 

主にZ世代の若者たちが「メイド・イン・チャイナ」の商品を好んで購入しているといわれていて、伝統的な瓦の模様をあしらっている鍾薛高の高級アイスも「国潮」ブームをけん引している国産ブランドの一つ、と位置づけられています。

 

これまで、中国で高級アイスといえば、ハーゲンダッツだったようですが、中国のSNSでは、「鍾薛高はもはやハーゲンダッツを超えた」「アイス界のエルメスだ」などと呼ばれていて、自国ブランドへの信頼が厚い若者の間でより好んで選ばれる商品となったのです。

 

これらの複数の理由によって、中国人の間でアイスが空前の一大ブームとなっているのです。そして、ハ-ゲンダッツは彼方へ行ってしまったのです😅

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