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映画

いま再び注目を集める小松左京作品の先見性と未来への警鐘

今年で没後10年、生誕90年という節目を迎えた日本SF小説界の大家・小松左京。そんな彼の代表作の一つに「日本沈没」という作品があります。

 

この「日本沈没」の原作小説が刊行されたのは1973年のことです。まさにその年に森谷司郎監督、中野昭慶特技監督によって映画化されると、同年の邦画作品ナンバーワンの大ヒットを記録し、その後も映画版と同時進行で制作されたテレビドラマ版や、草なぎ剛主演による2006年の映画版、湯浅政明監督によるアニメ版「日本沈没2020」など、あらゆる形で再構築が加えられてきました。

 

その間にも阪神・淡路大震災や新潟中越地震、東日本大震災といった甚大な災害が次々と発生してきた地震大国・日本。大きな災害が来るたび、また「日本沈没」が映像化されるたび、多くの人々がそれぞれの未来へ向けた手掛かりのようなものをこの作品に求めているようにも思えます。

 

期せずして2020年、同じ小松左京原作のある作品が大きな注目を集めることとなりました。それは「仁義なき戦い」シリーズで知られる深作欣二監督がメガホンをとり、ハリウッドのキャストも招いて制作された1980年代きっての超大作『復活の日』です。

 

新種のウイルスが世界中で猛威を振るうという世界観の設定と、この原作小説が刊行されたのがオリンピックイヤーの1964年だったという因果も相まって、まるで2020年を予見していたのではないかという声が多く挙がり、急遽リバイバル上映も行われたほどです。

 

東ドイツにある陸軍細菌研究所から新種のウイルス兵器が持ちだされ、事故が原因でウイルスが飛散。瞬く間にその脅威が世界中に蔓延していくことから物語が始まる『復活の日』。

 

やがて南極大陸にいる863人を残し世界中の人類が死滅してしまいます。その後、南極・昭和基地にいた地震学者の吉住は地球にさらなる危機が迫っていることを察知。それはアメリカを襲う垂直型地震によってミサイル報復システムが作動し、南極が爆撃される可能性があるということでした。数少ない人類の窮地を救うため、吉住はアメリカ隊のカーターと共に廃墟と化したワシントンへと向かうのです。

 

第二次大戦後の戦禍に少年時代を過ごした1931年生まれの小松と、1930年生まれの深作監督。両者の平和への強い願いや、人類の無常さと罪深さ、そしてそれでも生きようとする貪欲なまでの生への執着を、戦後の世界を大きな不安に陥れた核ミサイルの脅威を軸にして描きだした『復活の日』。

 

それが原作の誕生から半世紀以上、映画化から40年という長い歳月を経て現代にも通じてしまうというのは、小松の先見性の高さに驚かされると同時に、あまりにも不幸な奇跡のようにも感じてしまいます。人類の生死を左右する脅威に対してどのような対処を行うべきかというシミュレーションは、『日本沈没』で描かれる天災と同様に、“その時”が来て初めて意味を持ちます。それもある意味、小松作品に描かれてきた登場人物たちの動きに投影された人間の業のようなものなのでしょう。

 

この2作以外にも、日本のSF作品の領域を打ち破るスケールを有した小松作品は複数本が映画化されています。超能力を持つスパイが悪の超能力者集団に立ち向かう『エスパイ』(74)は少々変わり種😅、『首都消失』(87)は先程の2作品と同じく現実へのシミュレーション作品として興味深いものがあります。突如として現れた“雲”によって東京の首都機能が完全に麻痺してしまうというこれもある意味、2020年あたり現実に充分起こり得たシチュエーションに限りなく近いのではないでしょうか😲

 

また一国の危機を描いた『日本沈没』や『首都消失』、地球規模での危機を描いた『復活の日』よりもさらに大きい、宇宙規模で物語が展開した『さよならジュピター』(84)という作品もあります。太陽系にブラックホールが接近することを阻止するために、木星を爆発させるというなんとも突飛な設定ですが、劇中で描かれたいくつもの宇宙探査に関するディテールは、少なからず現実にも影響をもたらしたともいわれています。もしかすると、同作も近い将来に「現在を予見していた」作品といわれる時が訪れてしまうのかもしれません。

 

この機会にいま再びの注目を集めている小松左京作品に触れ、またいつやって来るかわからない“その時”へ備えてみるのも悪くないかもしれませんよ👍

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