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世界

いま中国の鉄道で「静かな人専用の車両」が大人気に!

中国人と言えば「日本人と比べて声が大きい」というイメージを持たれてきたのではないかと思います。たとえば、中国の鉄道では、近くに他人が座っていても、大声で電話を掛けたり、スマホを大音量にしてドラマを見たりしている人が少なくありません。

 

しかし、ここ数年、そうした振る舞いに眉をひそめる中国人が増えてきているという実感もあるのです。そうしたなかで、こうした社会の変化を反映した新たなサービスが登場しました。

 

2020年12月末、高速鉄道(日本の新幹線に相当)の一部路線に「静音車両」というサービスが試験的に導入され、なんと大人気となっているのだそうです。

 

「静音車両」とは文字通り、静かな車両という意味です。日本の「女性専用車両」のように、1つの列車のうち、特定の車両をそれに当てます。中国のニュースサイトなどによれば、「静音車両」の決まりは以下の通りとなっています。

 

・静かな状態を保つこと

・電子機器を使用する際はイヤホンを使用、または音が外に漏れないようにすること

・携帯電話はマナーモードまたはバイブレーションにすること

・携帯電話を使うときや、誰かとおしゃべりするときは車両の外に出ること

・子ども連れの乗客は子どもの面倒をしっかり見て、騒がしくしないこと

 

このようにルールが明文化されて、「静か」であることが約束された車両が、今、中国人の乗客の間で大歓迎されているというのです。

 

中国のSNSで「静音車両」について見てみれば、こんなコメントがあふれかえっています。

 

「とてもいいサービスだ。列車の中では静かにゆっくり過ごしたいから。うるさい人が近くの席だったら最悪」

「一部の路線だけでなく、ぜひ全国の高鉄(高速鉄道)の路線に導入してほしい。静かな車両に乗ってリラックスしたいと思っている乗客はとても多いと思う」

 

現在、「静音車両」が導入されているのは、高速鉄道の北京―上海間(約4時間半~6時間)と、四川省の成都―重慶間(約1時間~2時間)の2路線の一部列車だけです。この 2路線の指定列車で、3両目(2等席)だけが「静音車両」となっています。

 

路線と列車によって異なりますが、中国の高速鉄道の座席は、高い順に商務(ビジネスクラス)、特等、1等、2等の3~4種類あり、2等席が最も安く、座席数が多いのです。自由席はなく、すべて指定席で、車両は8~16両程度で編成されています。

 

「静音車両」の代金は通常の2等席と同じで、割増料金はありません。他の座席と同じく旅行会社の予約サイトやアプリなどからオンラインで予約・購入することができ、オプション画面でこの車両を選択するだけで完了します。

 

現状では一部の路線でしか導入されていないことから、乗車率などのデータは公表されていませんが、SNSなどを見る限りでは、予約はすぐに埋まってしまうようです。このサービスが開始されてから半年が経ちましたが、「どうしても静音車両に乗りたいから、次の列車に変更した」といった書き込みをしている人もいるほどの人気です。

 

「静音車両」は「静かであること」を維持するため、他の車両では行っている車内販売は行わず、乗務員も必要最低限しか巡回しません。食品や飲み物を買いたい乗客はアプリで注文・決済を行い、乗務員がその商品を座席まで届けてくれるシステムになっています。車内販売の商品にはイヤホンなど「静音」に必要なグッズも揃えてあり、その場で購入することも可能です。

 

そもそも、「静音車両」をわざわざ選択するくらいですから、乗客の意識はかなり高く、今のところ、このサービスに関連する問題は起きていないといいます。

 

それどころか、こうしたサービスが、大歓迎されているという状況から、今の中国では、こうしたサービスがもっと必要とされているのだ、ということが浮き彫りになった感じです。

 

中国のサイトなどによれば、「静音車両」の導入が検討され始めたのは2016年ころからです。それ以前に比べて高速鉄道の路線が拡充され、利用者も爆発的に増加したのと同時に、車内で電話を掛けたり、スマホを大音量にして音楽や動画などを視聴する人が増加し、トラブルが増えてきたのです。

 

2018~2019年頃には、自分の座席ではなく、他人の座席を占拠して、そこに居座り続ける乗客の存在がクローズアップされ、乗客同士が大ゲンカするという「座席占領事件」が各地で頻発しました。

 

SNSに動画が投稿されて、社会問題化したり、警察沙汰になったこともあった(大事件にはならないまでも、不思議なことに、中国の高速鉄道では、なぜか自分が購入した座席以外の席に、間違って座ってしまったり、あるいは故意に座ったりする人が非常に多い)。

 

また、「熊孩子(ションハイズ)」(熊のような子ども=イタズラが過ぎたり、公共の場でも暴れ回ったりする子どものこと)問題も浮上し、乗客が静かに乗車できなかったり、鉄道の旅を楽しめなかったりすることから、鉄道会社に苦情が殺到するようになったのです。

 

中国人の乗客の中には、公共のマナーを守らない乗客に対し、はっきり苦情を言う人も多いですが、一方で、マナー違反をする乗客のなかには、乗務員が注意しても取り合わず、逆切れしたり、開き直ったりする人も少なくないといいます。

 

そうした衝突が度重なったことによって、公共交通機関での対策が求められていたこと、そして、ここ数年、多くの中国人が、公共の場で他人に迷惑を掛けてはいけないというマナーの意識を強く持つようになり、トラブルの事前回避を求める人が急激に増えてきたことが、こうした特別車両の導入につながったようです。

 

上海市内の地下鉄でも同じく2020年12月から「静音令」ともいえる条例が発令されました。内容は電子機器の音漏れ禁止と車内での飲食禁止の2つです。

 

上海では、数年前から車内はとても静かで、周囲に迷惑を掛けるような行いをする人は減少していましたが、市外からやってくる出稼ぎ労働者や旅行者などもいるため、そうした行為が完全になくなるわけではありません。

 

そこで、高速鉄道とほぼ同じタイミングでこうした条例が出されたのですが、中国のSNSを見ると、この条例の施行には約5億回もの「いいね」がつけられていました。

 

さらに、2021年1月からは、上海市内のBRT(バス高速輸送システム)の「71路」という路線でも、同様に「静音車両」が導入されました。

 

専用レーンを走るBRTとして2017年に上海で初めて導入された公共バスの1つですが、中国のサイトで、バス車内に貼られたステッカーの写真を見ると、「車内で飲食をしてはいけない」「電子機器の音漏れ禁止」「靴を脱いだり、足を持ち上げて前の座席の上に乗せてはいけない」「咳をするときは口を覆うこと」といった注意事項が書かれてあります。

 

日本人が見れば「そんなこと、当たり前じゃないか」と思うかと思いますが、広大な中国には、日本人が想像する以上にさまざまな人がいます。中国では、そうした一部の「マナーが悪い」人に嫌悪感を抱いたり、強いストレスを感じたり、関わりを持ちたくないと思っている人が、猛烈な勢いで増えているのです。

 

「静音車両」の導入は、そうした人々の気持ちを反映させ、安心して高速鉄道を利用できるようにするために始まったサービスの一つなのです。

 

しかし、車内が「静か」で、公共のマナーを守ることが当たり前だと思う中国人が多数派になっていき、そうした共通認識が社会全体に広がれば、「静音車両」など必要なくなります。何事もハイスピードで進む中国だからこそ、もしかしたら、数年後には「静音車両」の設置が進む以前に「そんなもの必要ない」というくらい、中国人の意識は変わっているかもしれません・・・

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